デキちゃってない結婚
一方お店では何時も通り本田真理子が椅子に座りセーターを編んでいて、真理子の前に置いてある机では橋本夏歩がボールペンを回しながら何やらノートに書き込んでいた。
真理子が夏歩に何を書いているのか訊ねると、夏歩が「夢日記」と応えたので真理子は何かを思い出したように苦い顔をした。
「彼氏がさぁ夢日記書いてて、私もさぁ書いてみようかなぁって」
夏歩の言葉に追い討ちを食らったように真理子は頭を抱えた。
夏歩に彼氏が出来ていることは知っていたが、夢日記と訊いて真理子はその彼氏が純一だと思った。そういえば前にデートの約束もしていたような気がするし、最近私に会いに来たついでに夏歩と必ず話している。もしかしたら私の方がついでかも。そう思うと真理子は体中がゾクゾクした。
真理子が夏歩に何を書いているのか訊ねると、夏歩が「夢日記」と応えたので真理子は何かを思い出したように苦い顔をした。
「彼氏がさぁ夢日記書いてて、私もさぁ書いてみようかなぁって」
夏歩の言葉に追い討ちを食らったように真理子は頭を抱えた。
夏歩に彼氏が出来ていることは知っていたが、夢日記と訊いて真理子はその彼氏が純一だと思った。そういえば前にデートの約束もしていたような気がするし、最近私に会いに来たついでに夏歩と必ず話している。もしかしたら私の方がついでかも。そう思うと真理子は体中がゾクゾクした。