デキちゃってない結婚
　ブルーは公園のゴミ箱を倒してあさっていた。

そんなブルーを見つけて吉見は名前を叫んだ、それに応えるようにブルーも吉見に向かって走ってきた。

ブルーは吉見が飼い主のように嬉しそうに尻尾をふり、吉見はブルーを思いっきり抱きしめようとしたが。ブルーはビーフジャーキーに夢中だったため吉見はブルーに踏みつぶされた。

何とかブルーを捕まえた吉見は直ぐに彼女に連絡しようと思ったが、おそらく家にはいないだろう、じゃあケータイにと今ならそう思うだろうが、当時はまだケータイ電話など持っていなかったため、吉見は公園で待つことにした。

きっと来ると思って。

　案の定彼女が現れたが、ブルーを捕まえてから約八時間後のことだった。

　彼女はブルーを見て嬉しい表情を浮かべたが、吉見を見て気まずい顔をした。

少しづつ近づいて来る彼女を見て吉見は何故彼女が気まずい顔をしたのかがわかった。

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