デキちゃってない結婚
「てか真理子、今言った純一君の大切な人って誰よ?」

 真理子は慌てた、完全に気が動転していた。

「私じゃございません!私じゃございません!」

 真理子は余りの恐怖から夏歩に向かって土下座をしていた。

それを慌てて止めた夏歩だったが、何故真理子が自分に土下座をしたのかは、さっぱりわからなかったし、大切な人というのは誰なのかもさっぱり分からなかった。

真理子をまたパイプ椅子に座らせた夏歩は真理子は妊娠してるから不安定何だろうなと思い、これ以上真理子に質問するのは止めようと思った。

「大丈夫よ真理子、これ以上あなたに訊いたりしないから。ごめんね不安定な時期に」

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