デキちゃってない結婚
 そう謝られた真理子は、あからさまにホッとした顔をした。

「後で純一君に直接訊いてみよう」

 真理子は慌てた、純一が夏歩に変な事を言ったら自分の命が無いと思った。

そんなタイミングで真理子のポケットがブルブルと震えた。

電話みたいだとケータイを取りだすと、画面には旦那様の文字が、そしてその上には美月の写真。

真理子はプロポーズされた後、直ぐに美月の登録名を旦那様にした。

そしてそれを見るのが楽しかった。

真理子は一気に元気を取り戻した様子で。かなりテンションが上がったのか、電話には出ずに変なダンスを踊り出した。

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