デキちゃってない結婚
暫く踊って電話が切れている事に気が付くと、真理子は慌てて店の近くにある階段に小走りで向かい、周りに人がいないことを確認して美月に電話を掛けた。
そんな様子を見ていた夏歩は、妊娠するとここまで不安定になるのかと、妊娠するのが怖くなった。
「あっ美月君、ごめんごめん、仕事中で」
その声は店まで聞こえていて、電話に出れなかった理由は決して仕事中だったからでは無い、そう思った夏歩だったが、幸せそうに話す真理子を見ているとやっぱり結婚っていいものだなと噛みしめていた。
しかし急に真理子の表情が一転した。
真理子はケータイを耳に当てているだけで、美月の言葉を訊いているかはわからないぐらいの放心状態になった。
そんな様子を見ていた夏歩は、妊娠するとここまで不安定になるのかと、妊娠するのが怖くなった。
「あっ美月君、ごめんごめん、仕事中で」
その声は店まで聞こえていて、電話に出れなかった理由は決して仕事中だったからでは無い、そう思った夏歩だったが、幸せそうに話す真理子を見ているとやっぱり結婚っていいものだなと噛みしめていた。
しかし急に真理子の表情が一転した。
真理子はケータイを耳に当てているだけで、美月の言葉を訊いているかはわからないぐらいの放心状態になった。