デキちゃってない結婚
「仕方ないよ、まぁ送ったところでの話しかもしんないし」

 そう言って夏歩は純一が持ってきた青色のセーターを真っ白の空き箱に入れた。

二人は昨日の晩に真理子が投げたセーターを拾い上げていた。

そしてそれを美月に送ろうという作戦だった。夏歩は送ったところでとも思ったが、純一が必ず美月君はセーターを手にして真理子さんを思い出します。と強く言ってきたので、夏歩も乗っかることにした。

夏歩はセーターの入った箱を店の中の
机に置くと、少しでも目立つようにとラッピングを始めた。

「夏歩さん、探しましたよ!」

 それに加えて春菜が凄い場所を調べ出した。

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