デキちゃってない結婚
それは夢でもなく、お金でもなく、地位や名誉何ていう大きな光ではなく、小さな恋だった。

相手はバイト先のレストランにアルバイトで入ってきた田舎育ちの女性だった。

最初は恋愛対象では無かったが、次第に彼女の笑顔に惹かれていった。

何億人といるこの地球で起きた小さな恋だったが、真っ暗闇に迷い込んでしまった純一にとって、それは世界を照らし出す太陽だった。

それからというもの、純一は彼女のためなら、そう思って生きた。

純一の人生で一番輝いていた瞬間だった。

しかし彼女と恋人になることは無かった。

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