デキちゃってない結婚
 そんな話しをしながらお店へと戻ってきた。

お店には夏歩が暇そうにパイプ椅子に座って買ったばかりのスマホをいじっていた。

「ねぇ春菜、ブックフェイスってどうやってすんの?」

「夏歩さんそれ、フェイスブックのことですか?」

「たぶん」

 佳奈は心の中で顔が本みたいな人、と思い吹き出しそうになっていた。

 そんな中お店に赤いコートを着た女性がやってきた。

「あれ?真理子じゃん!」

 真理子は仕事を辞めていた。そして今は東京に住んでいる。

< 274 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop