デキちゃってない結婚
 一瞬変な空気が辺りを包み込んだのだが、真理子も何事も無かったように話しを切り替えた。

「てか曽和子と逢うの何年ぶりだっけ」

「二年かな」

「そんなに!」

 その様子を見ていた夏歩は春菜の耳元でこう呟いた。

「見た今の、あの曽和子って人真理子の話し無視してたわよ、しかも手慣れた感じで、私も面倒な話しの時はあぁしてみようかしら」

 そんな事を言われているとも知らず、思い出話しで盛り上がった真理子はペチャクチャと曽和子にスマホに変えたいなどの話しをしながら、夏歩と春菜のことを忘れたように何も言わず曽和子と二人で何処かへ行ってしまった。

曽和子は夏歩と春菜に会釈して行ったので夏歩と春菜も返すように会釈した。

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