デキちゃってない結婚
「曽和子これ可愛くない!」

 曽和子はまた頭を抱えて溜め息をついた。

「お値段はきっとお高いんでしょ、そんな事御座いませんよ、当店一押し価格、ズバリ!」

 そう真理子は一人通販番組をしながら値札を覗くと、真理子は急に冷静な顔になった。

「ごめんなさい、今クローゼットがいっぱいいで」

 そう言って服を戻した真理子は、チョコマカと曽和子のもとへ戻ってきた。

曽和子はまたさっきの話しの続きをしようとしたが、また何処かに行ってしまっては面倒くさいと思い、違う話しに切り替えた。

「そういえば智恵元気にしてる?」

 智恵とは真理子と曽和子の高校の同級生。

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