デキちゃってない結婚
 しかし真理子は興味無しといった顔、何故なら相手がラーメン屋の酒井だったからだ。

「誰?」

「ラーメン屋やってる酒井君」

 曽和子はニヤつき三度程頷いた。

 酒井は飲んでいたコーヒーを飲み干しコーヒーカップの乗ったオボンを持って立ち上がり真理子の所へやってきた。

「真理子さんダンス楽しみにしてますね」

 真理子は苦笑いしながら頷いた、酒井はニコッと笑い去っていった。

曽和子は酒井が店から出たのを確認すると前のめりになって目を見開いた。

「何ダンスって?もしかして社交ダンスでもやってんの?もしかして今のイケメンが相手?」

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