デキちゃってない結婚
「あの、コーヒー飲みます?」

 真理子がドアを開けて顔だけを出して美月に訊いた。美月が頷いので手に持っていたクシャクシャのポスターをクローゼットの中に入れて、美月の為にコーヒーを作った。

 美月は真理子の顔を見て正直可愛いと思った。しかし昨日あんな女性がいたかと考えたが思いつかなかったが、昨日公民館で宴会をしたことは思い出した。

 一方真理子は意外にも緊張せずにいた。しかし何故美月が自分の部屋にいるかはわからないでいた。それに何故美月が怯えているのかもわからず、もしかして昨日酔って何か変なことをしてしまったのか不安になった。

 真理子がコーヒーを持って行くと美月は警戒して真理子を眺めた。真理子のドレス姿を見て美月は、目の前の女性が昨日のとんでもない化粧の女だと気が付き、おそらくここがその女性の家何であろうと察する。

< 91 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop