デキちゃってない結婚
 しかし何故自分がこの家に上がり込んでしまったのかはわからない。勿論真理子の方も一緒だった、何故自分の部屋に美月がいるのか考えても考えてもわからなかった。

 暫く二人は無言になり、とりあえず真理子は朝ご飯を作ってあげようと、無言でキッチンに向かった。

その姿をこっそりと覗き、美月は真理子の部屋をぐるりと見渡した。

 真理子の部屋はとても整理整頓されていて家具もオシャレ、観葉植物などあって美月はとても居心地が良かった。

「あのぉ、脚立片付けときましょうか?」

 美月がドアを開けて真理子に言った、真理子はビクッとなり慌てた。

「それじゃあベランダに置いてもらってもいいですか」

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