デキちゃってない結婚
　美月がベランダに脚立を持って行くとベランダには綺麗に咲いたブルーサルビアが鉢植えされていた。

「青いサルビアがあるんだ」

　そうボソッと呟いた美月は昨日の真理子のイメージがあるためか花を育てているなんて意外だと思った。

　今日は十一月半ばなのに暑かったがさすがに外に出たら寒かった、美月は自分をよく見るとズボン穿いていなかったことに気が付いて、部屋の中をよく見ると自分のジーンズががさつにカーペットの上にあることに気が付くと、急いでズボンの元へ走ってズボンを手に取り穿こうとした。

「あれ？」

　美月は自分のパンツを見てビックリした。何故なら前後ろ反対に穿いていたからだ。美月はヤバい恥ずかしいと急いでズボンを上げたが、何かに気が付いたのか、急に苦い顔をした。


< 93 / 278 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop