デキちゃってない結婚
 そんなタイミングで真理子がドアを開けて入ってきた。手にはオボンを持っていてその上には朝食が乗っていた。

 真理子の登場に慌ててジーンズのチャックをしめた美月はオボンをテーブルに置く真理子から目を反らした。

「おいしいと思うかわかりませんが、どうぞ」

 そう言われてゆっくりとオボンの上に乗ったものを見ると、トーストにグラタンが乗っているようなものと、コーンスープが乗っていた。

美月はそれが正直かなり美味しそうに見えた。

 真理子が正座をして座ったので、美月も合わせるように正座して座った。

二人揃って頂きますをして、美月はパンにかぶりついた。

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