純情彼氏


「………」

ぽかんと開いた口に少し涙の残った目尻。その姿はなんとも間抜けだった。


「………ふはっ」

「なっ!?」

せっかく人が謝ったのにあろうことかコイツ、笑いやがった。
なんて失礼なのっ!!

しかも腹抱えて笑い始めたし。


やっぱり……こいつ苦手。

「あっははっ!!もう駄目だっ!!痛いっ腹痛いしっ」

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