純情彼氏


その後も他愛ない話をして
あたしの家まで橘は送ってくれた


「……じゃあね?」

「うん。また明日」

ギュッと手を強く握ってから橘は手を離した
さっきまで繋がっていた温度かユルリと消えて少し寂しかった


「また明日」

橘に手を振り返してあたしは家の中に入った


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