純情彼氏


「でも、俺は嬉しいけどなぁ。七海との思いで増えたし」

プリクラを財布にしまいながら橘は笑った

笑ったと言うよりははにかんだ、に近いかもしれない



「好きだよ」

その笑顔や声は記憶に強く焼き付いた
そして、これが最後の好きになってしまった事をあたしは酷く後悔している


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