純情彼氏


「どこまで行くの?」

ずっと続くビル街の路地を橘はただ突き進む


「…あとちょっとだから」

「………わかった」


少し嫌な予感がした
それは確かじゃないけど


心のどこかがずっとざわついて
橘の背中をただ見つめていた


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