純情彼氏


『逃げんなよ。ぜってぇ逃がさねぇから』

「……うあああああっ!!!!」

たったその2文のメールがあたしの心をズタボロにした


嫌だ
怖い

怖い……怖いよっ…

無我夢中だったのかもしれない
ケータイを地面にたたきつけてそのまま捨ててしまった


帰りたくもない

どこにも行きたくない


1人廃墟ビルの近くでうずくまっていた


< 149 / 302 >

この作品をシェア

pagetop