純情彼氏



「…ただいま。ごめん派手にすっころんでケータイ壊しちゃったから明日買い直してくる」

それだけ告げて二階にあがった

ベッドに倒れ込んだ途端今日の出来事が頭を駆け巡る


「………っぅ」

肩が震えた
あんなに人が怖いと思ったのは今日が初めてだった
それでも…まだ人を信じようとしている自分が居て



情けなかった

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