純情彼氏


「いった~いっ」

「次移動だぞ」

後ろを振り返れば杉山が不機嫌そうに立っていた
左の口はしに傷を作って


「……どうしたの?」

「いや、色々あって……」

スッと手を伸ばせば嫌がるように身を捻った

「痛い?」

「…痛くねぇよ」

ソッと頭を撫でられた
きっと……

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