純情彼氏


1人になった廊下で息を吐いた

杏が居る保健室を振り返ってから
あたしは前を見て進んだ


「ごめんね、杏」

あたし…やっぱり杏達を巻き込むこと出来ないや
これが終わったらいくらでも愚痴聞くからね
それまでは……待ってて

「…まずは」


特別棟の屋上目指して足を進めた

< 177 / 302 >

この作品をシェア

pagetop