純情彼氏


次の日になって頭がかなり痛い

きっと泣いたからだろうな
と痛む頭を押さえたまま一階に降りた

「…あんた早くケータイ買いなさいよ」

お母さんが呆れた声であたしに怒る
分かってるけど買いに行く時間が無いんだよ

「……今日の帰りに買って帰る」

あたしも不機嫌なまま自分の席についてコーヒーカップに口を付けた


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