純情彼氏


「よぅ……」

向こうから黒のジャンパーを羽織った先輩が歩いてきた

「お久しぶりです
先輩バイトですか?」

「おー。……田口にずいぶん嫌われたなぁ
いや俺が悪いんだけどよ」

先輩がぼやくように杏をちら見する

「あはは………」

杏は距離を取って先輩を睨んでいる

何もそこまで……とも思ったけど先輩にされた事を思えば警戒心は取れないだろう


「バイト頑張って下さい」

< 235 / 302 >

この作品をシェア

pagetop