純情彼氏
慌てて離れたけれど、自分のした行動に心臓がバクバクしている。



「……っ…………」

じわー…と頬が熱くなっていく。
それは端から見てもきっと真っ赤だろう。

「…渡辺……?」

「こっ…こないでっ!!」

背を向けたあたしに不安を感じたのか、近づこうとする橘を制して、


あたしは自分の頬に手を当てた。


………熱い…

< 24 / 302 >

この作品をシェア

pagetop