純情彼氏

渡辺っち……

こんな気持ちわ……何とも個性的な名前で人を呼ぶのは一人しか思いつかなかった


「……もしかしなくても雪野?」

「久しぶりぃ~。中3以来~?」

こちらの調子が狂うくらいゆっくりとした口調で中学3年の時の同級生の1人

雪野 征-ゆきの せい-

が笑いながらあたしの前の席に腰掛けた



「前の席、雪野だったんだ」

「そーみたい。渡辺っち、大変だねぇ」

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