純情彼氏

あたしが顔を赤くするなんて思ってなかったんだろう。

じっとあたしを見下ろして、固まってしまった橘に一睨み効かせてみるが効果はないみたい。


「……早く退いてよ」

「えっ……あ、うん」

困惑気味のまま退いた橘を睨みつけて、廊下に出ようとした。



「待ってっ!!」

「きゃあっ!?」

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