純情彼氏

付き合ってられないと席をたった瞬間、腕を掴まれて痛みに顔をしかめた

「……離してよ」

「買い物付き合ってくれるって言ったじゃん」

「気が変わったの。帰るから離してよ」

「……俺とじゃ嫌って言いたいわけ?」

「そんな事言ってないじゃん」

喧嘩がしたいわけじゃないのに、どうしても言葉がきつくなる


そんな自分に嫌気がさして俯いた

それでも圭は納得がいかないとあたしの顔を両手で挟んだ

「俺の顔見て」

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