純情彼氏

「なにが?」

きょとんと首を傾げてのぞき込んでくる圭が可愛い

「んー?
圭がゴールデンレトリバーみたいで可愛いって話だよ?」

「…俺犬じゃない」

ぷくっと片頬を膨らましてあたしから離れていく圭の肩を掴んで抱きついた

「ごめんね?」

「……」

完璧機嫌を損ねたみたいで口すら聞いてくれない

「……けい、ごめんね?」

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