純情彼氏

圭の言葉にムカついて軽く肩パンしてあげた
鈍い音が鳴ったからきっと痛い

本人もうっすら涙を浮かべて腕をさすっている

「もー…」

「圭が悪い。というか、あたしって圭から見たら悪魔なんだ?」

「言葉のアヤだってっ!!
だからね、七海の言葉は俺にとっては甘い蜜だけど…依存しちゃうくらいの甘い言葉だから……うーん。
はっきり言うよ?」

「早く言ってよ」

色気も何も無いけど、圭の言葉の続きが気になってそれ所じゃない

「…俺が七海から離れることが出来なくなるくらいの甘い罠なんだよ?」

それくらい俺は七海が好き
七海が大好きなんだ

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