純情彼氏

「あのさ、お前だけなんだよね」

「何が……」

もう抵抗する気さえなくすわ…

「俺の事こんなに知ってる奴」

「……知らない」

あたしは何も知らない。
橘の本当の性格を見抜けない。


「それにー………」

「………っ!?…何なのよ、それっ!?」

「自分で考えれば?」

勢い良く振り返れば、橘の顔が近くにあって驚いた。

よく見れば見るほどイケメンなのはわかる。

< 30 / 302 >

この作品をシェア

pagetop