純情彼氏

胸がドキッとして、慌ててまた前を向いた。
耳に囁かれた言葉が頭を巡る。

もう何も考えられないのかもしれない。


「で、お願いっていうのはさ…」

「早く言ってよ」

もうこの体勢はっきり言って辛い。
自分の身体が自分のものじゃない感じがする。


「…俺と付き合って?」

「は?」


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