純情彼氏


誰も……

「好きになってくれるはず………無いじゃない」

じくじくと痛み出した心の傷は膿を持っているかのようにドロリとしている。


「………教室行かなきゃ」

気持ちを振り切れるように。
この準備室を出たら、いつもの私に戻らなきゃ。


「……うしっ!!今日も1日頑張りますかっ!!」


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