純情彼氏


もう教室に居るのはあたし達を含め3人しかいない。


「なぁー…渡辺たちさ早く出て行ってくんね?」

最後の1人、委員長の杉山が鍵をプラプラしながら入り口のドアにもたれ掛かっていた。


「あっ今出るっ!!………きゃっ!?」

「……何やってんだよ」

荷物を掴んで教室から出ようとしたのに……
慌てていたせいかイスに足をひっかけて転んだ。


「………うぅ……」

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