私とアイツはバカップルではありません!!
「お母さんは後悔してないの?」
気づけばそんなことを聞いてしまっていた。
「え?」
「お父さんなんかと結婚して…私なんか産んで…」
止めなければいけないのに、止まらない。
「だってお父さん働いてばっかで……お母さんがこんな状態でも帰って来ないし…
私を産まなかったら…お母さん元気なままだったし…」
喉がやけに乾いて上手く声が出ない。
「紗奈、今までそんなこと考えてたの?」
「……………」
私の沈黙を見てお母さんは1つため息を零した。