私とアイツはバカップルではありません!!
「こんな事に一生のお願いなんか使うな。
もっと大事なとこで使えよ」
「……答えてくれないの?」
私の言葉に華灯は深くため息を吐いた。
「答えるも何も毎回会う度言ってるはずだけど?」
「毎回って……いつも違う話をしてるよね?」
時には天気のこと
時には学校のこと
時には趣味のこと
時には病院のこと
時には家族のこと
数え上げると切りがない程話してきた。
「あー…でも最近は直接は言ってなかったからなぁ…
ま、いいか。今日は。
もう彼氏いねーし」
そう言うとニヤリと笑って華灯は言った。
「紗奈が好きだ」
あぁ、そうか。
灯台下暗し。
答えは分かっていたはずなのに私は見えていなかった。
好きだから、話してくれる。
好きだから、傍に居てくれる。
たったコレだけ。
コレだけだけれど、大きな感情。