私とアイツはバカップルではありません!!


きっと理由なんてそこにはなくて。
いつの間にか傍に居たいと思ってしまったら、もうそれは発病しているのだ。




「……やっぱり何か悪い気がするから先に言っとくけど、金曜日に晶が俺の所へ来た。
ちょうど紗奈と同じ時間帯くらい」




あぁ、私が振られた日。




「何話したかは詳しくは言いたくねーけど、お前が彼氏になってくれって言われた」



「え…?」



「理由は知らねー
けど、どうせろくな理由じゃないな。
くだらない理由を付けて逃げた顔してたから」




どんな顔だ。
というよりあの仏頂面にそんな顔が出来るのか…?




「男の勘っていうの?
ま、そんな根拠だけど…」




だけど?




「紗奈を好きになったもん同士…って言えば説得力は増すか?」




……とんだ阿呆だな、コイツは。
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