私とアイツはバカップルではありません!!
私が部屋から出ると、大樹君も私と同じ様に部屋から出てきた。
「シンクロしちゃったね」
私は大樹君に向かって微笑んだ。
仮面被ってるって?
誰だ、言った奴。私はいたって普通なのだよ。
きっかけ作って仲良くしたいだけなのだよ。
「…………嫌だ」
「ん?何か言った?」
「……嬉しすぎて天に上りそうです」
うん、そっか。
大樹君とは気が合いそうだね。
まさか棒読みでこんなこと言えるなんて。
まるであの時の私のようだ。
…っていかんいかん。
何でもかんでもアイツに連想するな、私。
未練を残す女は嫌われてしまうぞ。
「……どうかした?」
私の様子がおかしかったからか、大樹君が私に珍しく話しかけてくれた。
そんなに変な顔してただろうか?