私とアイツはバカップルではありません!!


音楽に浸っていると、守が突然聞いてきた。




「……ねぇ、大樹のことどう思う?」


「大好きです」




即答した。




「じゃあ、笹原君は?」



「…………」


「何でそこで黙るのよ!?
つか、何で言えないの!?
大樹にはそれ以上のこと言ってるでしょ!?」




…いや、だって。




「大樹君可愛いし…」


「アイツもう中2で年変わらないよ?」




年下に変わりはない。
それに弟ポジションにも。


しかし、奴は違う。




「――アイツは長男だ」




そう、長男…だ。
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