私とアイツはバカップルではありません!!


「……それではコレで。さようなら」




私は早々に撤退を申し出る。
関わりませんと言ったのに関われるわけがない。


ここで少女漫画の主人公ならやっぱり好きなの!とか言うのかもしれないけれど。
……うん、私には無理だ。今少し想像しただけで全身熱にかかりそうだ。




「まぁまぁ、ってか学校は?」



「……今日は頭痛したから休むことにした」



「制服着てるのに?」




おのれ、茶髪。
突っ込まなくて良いところを…




「………早退しました。さーせん」



「ふーん…あ。
俺らさ、今からたこ焼き食いに行くんだけど来る?」


「たこ焼き!?
…………あ、いや…やっぱり良い」




いかんいかん。
ついつい釣られてしまう所だった。




「晶ーお前何とか言えよ。
良いの?」




赤髪が笹原晶にせっついた。ダメに決まってるだろうが。

…あ。もしかして笹原晶は私と別れたことを2人に言ってないんだろうか?
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