私とアイツはバカップルではありません!!


「紗奈!」




そうして何分か経った後、守が私の元へやって来た。




「何で守が…」


「紗奈のバカ!!
勝手にどこかへ行くんじゃない!!」




そう、息も絶え絶えの奴に私は怒鳴られた。




「私は紗奈の言い分が少しは理解してるつもり。
別れた直後の男子に頼み事しろだなんて頭おかしいわ」


「…………」


「……だけどさ、委員長は本当の本当にバカなだけで…紗奈のことも、笹原晶のことも応援しようとしてくれてるのよ」


「…………」


「ほら、紗奈が前に噂で人をとやかく言うのはダメってクラスの女子に話したじゃない?」




そんな事もあったなぁ…
< 163 / 265 >

この作品をシェア

pagetop