私とアイツはバカップルではありません!!
その日は結局学校をサボり、時間を潰して守の家へ帰宅したのだった。
そうして相変わらず大樹君とは夜中に語らう仲を続けていた。
「ふーん…
つまり紗奈さんはお父さんに愛されたかったんじゃない?」
お泊まりして5日目。
大樹君は私にそう言った。
守には言えずにいるのに何故か大樹君に話せている。
きっと守には私の弱い部分をすでに1つ話してしまったからだと思う。
しかし、すぐに私は年下の子に何やってるんだと後悔した後、そう言われてしまった。
「……………愛され…?」
前にも父親のことは少し語ったが、うやむやに流れていたのに今日は違った。
「紗奈さんは父親に自分のことをもっと見てほしかったんじゃねーの?」
この言葉は私の胸に強く重く響いた。