私とアイツはバカップルではありません!!


そんな話をしていると、遅めのご登校。笹原晶がやって来た。


皆が注目する中、笹原晶は誰も見ようとせず、座るなり席に着いて寝てしまった。



しかし、それでも話しかける奴が居た。




「や、ややぁ!笹原君!」




若干震えてる。
委員長、アンタは委員の鏡だよ。そこまでして話しかけるなんて。




「あ?」



「ひぃっ………!」




情けなっ!!
確かに睡眠邪魔されると機嫌悪いけども!!
ちょっと声、ドスが聞いてたけども!!


"ひぃっ"てアンタ…男だろ。


涙目でこちらを見てくる奴に私は白い目を送った。




「ご、ごほほん…
さ、ささ笹原君…いえ様!!」




もう何言ってるか分からない。




「ぶ、文化祭…ご参加願えませんかね?」




お、まだまともに言えた。




「無理。パス。面倒臭ぇ」




ま、当然結果はそうだろうけどね。


委員長、アンタはよく頑張った方だよ。
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