私とアイツはバカップルではありません!!
今まで帰って来なかった父親に何故お母さんがバカにされなきゃいけない?
今まで全く家庭を顧みなかった父親に何故お母さんが言われなきゃいけない?
何故、何故、何故
どうして、どうして、どうして…
自分の頭ではそればかりがぐるぐると回る。
「………鈴木、見つけた」
思わず顔を上げるとそこには居るはずのない
話すはずのない人物が私を見つめていた。
「……どう……して……?」
上手く声が出なかった。
「…悪い。
大体の事情はお前のダチに聞いた」
守が…
「なぁ、鈴木…「来ないで!!」
私の一言に奴はピタリと足を止める。
「何よ今更!!
何で来たの!?
来られても迷惑だ!!
勝手に人のことに首突っ込むな!!
冷めた相手のことなんて構わないで!」
私は思いつくままに罵倒した。
私には、もう余裕が残っていなかった。
醜い自分しかさらけ出すことしか出来なかった。