私とアイツはバカップルではありません!!
守ちゃんタスケテ…と横を見ると彼女は何故かもう居なかった。
早いなおい。
見捨てたな、おい。
「嘘です。すみません。
私、実は笹原晶君だーいすきです。
遠くへ行きたいなんて照れ隠しなんです」
私は媚びた。
ベタに媚びた。
そうするしか思いつかなかった。
「…………」
何故か何も言わない相手を不振に思い、頭を下げた顔を少し上げる。
……もしかしてコレは相当怒ってる?
しかし、奴はそんなことを思う私とは反対のことを口にした。
「……なら、付き合うか?」