私とアイツはバカップルではありません!!
「見送りここまででゴメン」
私はソファーに寝たままだ。起き上がろうとしたら奴に制された。そして布団も掛けてくれた。
いずれは自分の部屋に戻るから起き上がるのに。
「気にすんな。
…明日の学校、来れたら来いよ」
そう言って一旦は玄関に向かった笹原晶だったのだが。
「あ、忘れてた」
?
忘れ物?
すると向きを変え真っ直ぐに私の元へ向かって来て、言った。
「今からするから」
え、何を?とは聞けなかった。
聞く前に唇を塞がれてしまったから。
「ちょ……さ……は…しょ…」
ダメだ。上手く言えない。