私とアイツはバカップルではありません!!

｢…なんか、兄ちゃんが姉ちゃんに惚れたのが分かった気がした。
良かった、姉ちゃんみたいな人が兄ちゃんの彼女で｣




何だかんだでお兄ちゃんのことが心配だったんだろうな…こうして会いにきてまでして。
可愛い所もあるじゃないか。


自分を売ってまで私を試したりするし。
兄想いの弟だなぁ…


なんかジーン…しみじみ。




｢恭、お前学校だろ？｣


｢抜けてきた｣




コイツの周りはどうして学校抜けてくる奴ばっかなんだ。




｢今でこそきちんと登校してるけど、兄ちゃんもよく学校抜けてたから良いだろ？｣




あたー…
お兄ちゃんそれは強く言えないな…




｢……程々にしろよ。
まぁ、とりあえずあの女の学年主任を落としとけば何とかなるから｣



｢あいあいさー
お兄ちゃんに言われた通りちゃんと媚び売ってるから大丈夫！｣




………私も、強く言えないや…