私とアイツはバカップルではありません!!


「…名前教えない」



「聞けば分かるし。
じゃ、鈴木って呼ぼうか?」



「何故その名を!?」




またもや。
この鈴木顔がバレたのか!?




「兄ちゃんが一回呼んでた」




あぁ、なーる。




「ねぇ、す・ず・き・さ・ん、名前教えてくれないの?」




うわーん。
鈴木さんになってしまった。




「紗奈です!紗奈!
高望みはしないから紗奈さんと呼んでおくれよ!」




年下に言われるの、何か嬉しいじゃないか。




「うーん…じゃあさ…」




ニヤリと笑う恭君。
意地悪め。
でも可愛いから許す。
< 84 / 265 >

この作品をシェア

pagetop