私とアイツはバカップルではありません!!
「紗奈姉ちゃん」
抱きしめた。
「君は…君は…なんって可愛いんだ!!」
母性本能くすぐりまくりだよ。
「さ、紗奈姉ちゃん!!
そ、それはマズい…し、苦しい…」
「あ、ごめん。ついつい。
というよりそんなに顔赤くなっちゃって。
女の子に免疫有りそうなのに無いのかい?」
「いや…胸が…あ、兄ちゃん待っ……いたっ痛い!」
ゲンコツされてた。
微笑ましい光景である。
「おい」
「何だい、お兄ちゃん」
「俺には?」
「は?」
「恭みたいに俺にもしないのか?」
当たり前だ。するわけがない。まず比べるのが間違ってる。
「無理です。ごめんなさい」
私は早々に立ち去った。
恥ずかしすぎるんだよ、バカ。